2017年11月20日更新

オルメテックやミカルディス等の高血圧の薬ARB

高血圧の治療薬である降圧薬の中で、今一番使われているのがARBと言う種類の降圧薬です。
ARBはアンジオテンシンII受容体拮抗薬の略です。
オルメテック、ミカルディス、ディオバンなどの商品があります。

ジェネリックを使った場合やお薬手帳には、一般名で書かれていることもあるでしょう。
オルメテックはオルメサルタン、ミカルディスはテルミサルタン、ディオバンはバルサルタンが一般名です。
その他ニューロタン(一般名はロサルタンカリウム)などもあります。
一般名の場合は「サルタン」が入って入ればARB(アンジオテンシンII受容体拮抗薬)だと思って良いでしょう。

血液中のアンジオテンシンIIと言う物質が増えて、それがアンジオテンシン受容体と結びつくと血管が収縮して血圧が上がります。
ARBはアンジオテンシンIIがアンジオテンシン受容体に結びつかないようにして、血圧を下げています。
ARBは、お年寄りに優しい高血圧治療薬だと言われています。
それは、血圧を下げる作用以外にも、腎臓や心臓を守る作用があるからです。
高齢になると腎臓や心臓も加齢現象で衰えてきます。
ARBにはこれらを保護する作用があるので、高齢者にも使いやすいということが大きな特徴です。
高齢化社会を迎えて今後ますます需要が増えるでしょう。

また、脳循環調節作用や動脈硬化を抑える作用も持ち合わせています。
高血圧の状態が長く続くと動脈硬化になるリスクが高くなります。
また加齢とともに動脈硬化は進行しやすくなります。
ARBには動脈硬化を抑える作用があるので、これも高齢者には有難い作用です。

さらに、悪玉コレステロールが高くなるのを改善したり、血糖値が高すぎるのを改善する作用、尿酸値が高すぎるのを改善する作用もあります。
高血圧の人の中には、脂質異常症や糖尿病や高尿酸血症を合併しているケースもしばしば見かけますが、このようなケースにも対処できます。
現在、高血圧の治療薬としては最もポピュラーに使われているのが、ARBです。

ACE阻害薬に多かった空咳の副作用が少ない

副作用としては、1~2%前後の出現頻度ですが、頭痛、めまい、吐き気や嘔吐などが報告されています。
頭痛やめまいは血圧が下がり過ぎると起こりやすい副作用です。
ARBは、肝臓で処理されて胆汁と共に便と共に排泄されるタイプの薬なので、血液検査でALTやASTなどの上昇が見られることがあります。

また、極まれにショックや肝機能低下、アナフィラキシー、間質性肺炎、高カリウム血症なども報告されています。
服用中に異変を感じた場合は、医師に連絡してください。

服薬中は定期的に採血をして、これらの副作用が出ていないか調べる必要があります。
ARBとよく似た降圧薬にACEと呼ばれている種類があります。
ACEは、アンギオテンシン変換酵素阻害剤の略です。
アンジオテンシンが増えないようにしています。

ACEでしばしば見られる副作用に、空咳があります。
しばしばこの空咳の副作用に悩まされる人もいますが、ARBは空咳の副作用は少ないです。
そのため、現在はもっぱらARBが使われています。

ARBは、通常は1日1回の服用でOKなので、飲み忘れる心配も少ないでしょう。
空腹時に服用すると血中喉が上がりやすくなるので、食後に服用します。
朝食後と指示されることが大半です。

ミカルディスの場合は、20mg、40mg、80mgがあります。
1日1回40mgを朝食後に服用するのが一般的な服用方法です。

ニューロタンの場合は、25mg、50mg、100mgがあります。
1日1回25~50mgを朝食後に服用するのが一般的で、1日100mgまで増量可能です。

2週間くらいで効果が現われます。
服用後1か月ほどして診察を受けて、効果や副作用をチェックすることが多いです。